| サウナとサニーペットサウナの歩み | サウナ文化を語る |

 

サニーペットサウナは人々の幸福と健康に
大きく貢献していきます。
当社は、サウナを通じて人々の幸福を追求することを使命と考えて努力してまいりました。おかげさまで、健康志向の高まるなか、もっとも自然で効果的な健康法と注目され、今日ではサウナのトップメーカーとして、不動の地位を占めるに至っております。
今後とも自他ともに価値創造を目指して
(1)人間関係の推進
(2)自己啓発と人材の育成
(3)適正価格による利潤の追求
(4)道義的経営
を行動指針として、人々の幸福と健康に貢献するという大きな目的に向って、どこまでも挑戦してまいります。
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サウナとサニーペットサウナの歩み

2000年位前

●フィンランド地方にてサウナ浴が始まる。



昭和39年

●サニーペット(株)創立。ホームサウナ、営業用サウナに着手。
●東京オリンピックの選手村にサウナが設置され評判になる。

昭和40年〜43年

●街に営業用サウナが次々とオープンし全国で1400軒ほどになる。

昭和45年〜47年

●街のサウナもブームになり、家庭用サウナも年に50%位の伸長率になる。

昭和48年

●フィンランドのベト・エレクトロ社のサウナストーブを輸入しはじめる。



昭和50年〜55年

●企業に福祉施設としてサウナが常設されたり、ますます家庭用のサウナが普及してくる。

昭和58年

●トップメーカーとして不動の地位を堅持、タレントの宮尾すすむによる「訪問ユーザーシリーズ」のコマーシャルなどで他社との差別化戦略を展開。



昭和59年7月

●TV15分番組「裸で話そう」を提供、社会啓発にも貢献。



昭和59年10月

●水野晴郎をキャラクターとして起用。



昭和59年11月

●本格サウナの証明として5段階シリーズを展開。
(1)サウナストーン
(2)100度の入浴
(3)サウナストーブ
(4)木製のサウナ室
(5)2000年の歴史を受けつぐ

 

昭和60年2月

●アニメキャラクターとしてサウナマン誕生。新しいCMでも登場!!「新しいすまいの設計」誌の別冊で、サウナマン漫画特集を出版。

平成14年12月

●子供用ホームサウナ「サニーチルドレン」を発売

平成15年5月

●コンパクトタイプの「ビーナスサウナ」を発売。とくに美容づくりに効果があると女性の方に好評。

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サウナ文化を語る



サニーペット株式会社
創業者 若林孝太郎

■本格サウナの何が男のロマンを駆り立てたのか

(聞き手)−− 最初に、若林社長と本格的サウナの出合いからお話を聞いてみたいと思います。
若林 私が本格サウナと出合ったのは、昭和39年、東京オリンピックの開催された年でした。人類最高傑作といわれる本格サウナとの生涯わすれられない出合いでしたね。
 ちょっと大袈裟な言い方を許していただければ、サウナに男のロマンを感じました。その時の感動とロマンを、現在も大切にしています。
−− 具体的にいって、本格サウナの何が男のロマンを駆り立てたのですか。
若林 本格サウナの持っている素晴らしい効果です。人間は誰しも健康でありたいと願っています。男性であれば、元気溌刺で仕事をしたいでしょう。そういう人間の根源的な欲求に応えてくれる商品が、ほかにあるでしょうか。しかも、本格サウナはフィンランドで2000年の歴史に裏打ちされているのです。
−− 街の営業用サウナはすんなりと市民権を得ましたが一般家庭にサウナを取り付けてもらうまでには、イバラの道が続いたと思いますが・・・
若林 おっしゃるとおりです。東京オリンピックでビルラッシュは続きましたが、国民の住環境はまだまだの状態でした。冷蔵庫にやっと手が届くようになった頃ですし、住宅も狭く、とてもサウナまで目がいきません。電気にしても15アンペアぐらいしか入っていませんでした。サウナを入れると、もう電気が使えないというネックもあり、営業の第一線は苦労しました。

■本物志向の消費者を本格サウナは裏切らなかった

−− そういう苦難の中でジワジワと、ホームサウナは普及率を伸ばしていくわけですけど、やはり商品の優秀性がベースにあったからでしょうね。
若林 それに尽きます。オイルショックの際、「ホームサウナは電気代がかかる」とか、さまざまなことをいわれました。しかし、この期間も需要は落ちませんでした。つまり、健康志向、本物志向の消費者をサウナは裏切らなかったということです。
−− しかしホームサウナの普及率は全体から見れば、まだまだの観がありますね。
若林 まだ少ないですね。ただ、ここにきて急激な伸び率を見せていますが。
−− これまで、ホームサウナの普及率を抑えていたのは何だったのですか。
若林 商品的なイメージが高額だったということが、まず挙げられます。その一方で、他企業から非常に低額な商品が出ました。例えば20万円とか30万円の中途半端なホームサウナです。結局、本格サウナでないものは、次第に消滅していきましたが、これらとの比較の中で、ちょっと高額ではないか、というイメージがありました。クルマでも100万、200万円しても高額とは思いませんね。ホームサウナもその機能や効率が皆さんに十分理解されれば、決して高いということにはなりません。
−− つまり、人間の健康に対するサウナの価値というものをどう捉えるか、ということでもあるわけです。
若林 例えばホームサウナを入れたために、何年か長生きしたということになれば、もう金額では換算できませんね。

■本格サウナは単なる汗かき器ではない

−− 本格サウナという言葉が先程からしばしば出てくるわけですが、ここで本格サウナとは何か、ということをちょっと明確にしてくれませんか。
若林 本格サウナの伝統はご存じのように、2000年の歴史を持つフィンランドにあるわけですね。フィンランド・サウナといいますと、まず香花石、サウナストーンですね。フィンランドの深海から採掘します。このサウナストーンをストーブで800度から1000度くらいの熱で温めてサウナ効果を引き出していく。これが、本格サウナの第一条件です。
−− そうしますと、サウナストーンとストーブのないサウナは、本場物ではないわけですか。
若林 その通りです。同時に本格サウナの要素としまして、サウナ室の温度が100度前後になるということです。この高温刺激がサウナ独特の爽快感を生むわけです。人間の体の70%近くは水分ですね。水は100度で沸騰しますけれど、本格サウナの100度というところに人間をリフレッシュさせる大きな源泉が潜んでいるのではないか、と思っています。
 それと本格サウナは単なる汗かき器ではありません。サウナ室に人間が裸ではいるのですから、簡単な新建材ではとても爽快感を味わうことはできません。そこで、本格サウナでは木のムク材をスプール材といいますが、これを使っています。木のムク材で全部できていることも、本格サウナの条件なのです。
−− でも、ヒーターから発生する遠赤外線を体に直接あてる遠赤外線サウナがあるでしょう。これは、サウナストーンもストーブもないけれど、ホームサウナとして通用しています。
若林 一時、遠赤外線サウナも普及をみるかと思いましたけど、結局、今はほとんど製造もできていないという状況ですね。
−− それは、どういうわけですか。
若林 遠赤外線サウナは低温サウナですね。ここに伸びない理由があると思います。本格サウナの場合、先程も述べましたように、100度の高温で汗を出し、その後、水風呂に入ることで、体全体の血液の循環を促します。この高温、低温の交互の繰り返しによって強烈な新陳代謝を促すわけです。
−− しかし、本格サウナの場合、発汗作用が激しいため、サウナ室が汗くさくなりませんか。
若林 遠赤外線サウナは汗のニオイがサウナ室に残りますが、本格サウナは全く残りません。汗というのはアンモニアですね。このアンモニアは500度以上の高温の中を対流で通らないと、臭気は消えないんですね。
 本格サウナの場合、室内の空気は自然に対流しています。ストーブ部は1000度くらいの熱気になっていまして、ここではアンモニアの臭気は完全に分解されて、ニオイは消えてしまうのです。

■病気の治療法としてサウナが用いられている

−− フィンランド直伝の本格サウナには、どういう効果があるのか、若林社長ご自身はどういうふうにお考えですか。
若林 先程から体の新陳代謝について述べてきましたが、この血液の循環をよくするということは、人間の健康にとってさまざまな効果があるわけです。例えばストレスというのは、いってみれば毛細血管を流れる血液が渋滞しているわけですし。
−− まあ、素人でもわかるのは、おびただしい発汗作用で毛穴が開き、老廃物とか汚れが流し出されるということですね。
若林 そうですね。毛穴が開きますと、小便や大便では出ない重金属とかカドミウムとかが排出されます。ご婦人なら汗を出すことで、肌のツヤもよくなりますし、お化粧ののりもよくなります。肥満の人はスリムになる、ニキビが取れると、まあ、並べ立てたら相当ありますね。
−− フィンランドでは、病気の治療法としてサウナが用いられていると聞きましたが、どういうふうに使われているのでしょうか。
若林 そもそもフィンランドではサウナ室は神聖な場所とみなされているわけです。事実、サウナ室が分娩の場になるとことがあると聞いています。サウナ室は100度の高温で使われていますから、バイ菌もいないわけです。これらは、サウナ室そのものの利用ですが、サウナ浴には日本における温泉療法と同じ効果があるわけです。

■家族の健康と連帯をつくり出すサウナを住まいの中心に

−− フィンランドでは、住宅を設計する際、サウナの位置をまず最初に決めるといいますね。これは、何を意味するのでしょうか。
若林 フィンランドでは、サウナというのは、ただ単に汗をかく場ではない、という捉え方をしているのです。サウナというのは、家族のコミュニケーションにも大きく寄与するわけです。しかも、その輪はどんどん広がっていきまして、「商談はサウナですれば、必ずまとまる」という諺があるほどなんです。まあ、原点は何といっても家族ですから、家族の健康と連帯をつくり出すサウナを住まいの中心に持ってこようとするわけです。
−− フィンランドほど徹底しなくとも、やはりホームサウナは設計の段階で組み込むのが、一番ベターなんでしょうね。
若林 それが一番理想的です。当社の本格サウナは、25種類ありますが、さまざまなバリエーションがありますから、どんな設計にも応じられます。もちろん、イージーオーダーも可能です。
−− どうもサウナというのは、場所を取るのではないか、というイメージが一般には強いですね。実際には、さほどスペースは取らないタイプもあるわけでしょう。
若林 おっしゃる通りで、タタミ半畳以下のスペースですむタイプもあります。どこにでも置けますから、それほど場所の心配はありません。
−− 最後に、若林社長のこれからの夢をお聞かせください。
若林 サウナを通じて国民の健康生活に寄与し得る、サウナ文化というものを確立したいと思っています。
−− サウナ文化ですか。なんとなく響きのよい言葉ですね。フィンランドでは、さまざまな形でサウナ文化が見られるのでしょうね。
若林 そうです。サウナが市民のコミュニケーションの場として大きな役割を果たしている、と聞きます。フィンランドでは、一人でサウナを楽しむといった光景はあまり見られないそうです。家族、あるいは友人同士が談笑しながらサウナを楽しんでいるわけです。
−− ホームサウナの人気が高まってきたということは、日本人も健康で快適な生活を志向し、それを実現しつつあるということですね。
この記事は「新しい住まいの設計」に掲載されたものです。

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