営業用のサウナ設備工事のポイント
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●サウナストーブ

 わが国で、もっとも一般的に使われているサウナストーブの熱源は、電気です。
 サウナの中枢を占める、このストーブの良否が、そのサウナを支配するといっても過言ではありません。
 サウナストーブ選びで、何よりも大切なことは、信用と実績のある、故障が少なく、かつサービスの完璧なメーカーのものを選ぶことです。
 ストーブの故障や不調は単に能率の低下を招くばかりでなく、入浴者にも迷惑をかけることになり、それは店の信用にも大きく影響します。くれぐれも最初の選択を誤らないようにしたいものです。

●ストーブ周りの工事
 ストーブは、相当高温に熱せられるので、事故にはくれぐれも注意しなければなりません。
 万一の事故防止のため、周囲にはレンガ、または石積みを施し、天井には防火板を用います。すぐ脇の壁面には、タイルまたはレンガ、石を貼ります。

 

●ストーブの出力
 合理的、かつ安全に設計されたサウナルームの容積(平米)から、綿密に計算し、割り出して、もっとも適応したストーブを備え付けることは言うまでもありません。
 ともすれば断熱の不完全なサウナルームをカバーするため、必要以上の出力のストーブを設置する例を見かけますが、これは、室内温度の異常上昇をもたらし、照り映えも激しすぎて、身体への刺激が強くなります。
 こうなりますと、たとえ発汗の役目は果たしても、到底、サウナ浴の爽快さを味わうことはできません。
 また、逆に容積に適さない出力の少ないストーブを用いた場合は、室内温度の出力上昇が遅く、発汗も十分でなく、これまた爽快なサウナ浴というわけにはいきません。ストーブも負担がかかり、過労となり、故障を起こしやすくなります。
 結局、いずれのケースも、単に不経済かつ快適なサウナ浴を保障されないばかりでなく、防火上からみても危険がありますから、容積に適した出力のストーブを用いる、という原則だけは、必ず守ってください

●サウナストーン
 サウナストーンは、フィンランドサウナの特色のひとつです。
 ストーブの上に積み重ね、熱せられた石が室内の温度を高めます。この石の熱は、扉の開閉による急激な温度変化を防ぐばかりでなく、直接肌に当たる熱気をソフトにする役割も果たします。
 フィンランド人は、2000年の昔に既にこの不思議な効果を知っていたのです。この石は、フィンランドの北部だけに出る特産品です。


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