営業用のサウナ設備工事のポイント
【1】

 熱気浴用のサウナと浴室、休憩室、
その他これに関するすべての付属施設を含めたものを
一般的にサウナと呼んでいます。




●サウナルーム

サウナの主体であり、その構造、機能の適否がそのまま入浴者に影響するため、さらには営業成績に影響することになるので、サウナルームの設計施工に当たっては、格別の配慮と技法が要求されます。
 また、サウナは特殊な設備ですから、消防、衛生、建築、営業の面からも、種々の制約を受けます。
 サウナルームの容積が、最小3平米(平面積約0.5坪)から75平米(同約10坪)くらいまででは、特に制限はありません。
 営業向きで、一番多いのは20平米(同約3坪)〜40平米(同約6坪)で、天井の高さは平面積に応じて1.8メートル〜2.5メートルぐらいが適当です。
 室内では腰掛けたり、寝そべったりできるようにベンチを適宜配置します。広さや人数によっていろいろアレンジします。
 室内の天井、壁、ベンチ、その他の主要部は、特殊な乾燥剤を使いますが、木材の種名は特定されません。
 木材に恵まれたフィンランドでは、丸木材を使ったものを多く見かけますが、わが国のサウナではほとんど加工した板材を用います。サウナルーム周囲間仕切は、ふつうブロック積みで囲みます。
 現在わが国に設備されているサウナの大部分は、サウナの発祥地フィンランドにおけるサウナの原型とは、多少異なったところがありますが、これは湿度の非常に低いフィンランドとわが国との気候風土の違いによることと、わが国のサウナが営業中心で発達したことによります。
 また一部には、サウナルームの単調さに変化を求めて、趣向を凝らしたサウナづくりのアイディアも生まれたようですが、それも一時的な流行現象で、結局はフィンランド式の昔ながらのタイプに落ち着いてきました。

●断熱と保温

いわゆるサウナ浴とは、サウナルームの中に入って十分に汗を流すことですから、そのためには室内の断熱と保温工事を完全にすることがポイントになります。
 この点を軽視すると、次のような障害を引き起こすことになります。
●完全な自動換気が行われない。
●その結果、暖気のためサウナの天井裏に結露を生じやすい。そのため次々に他の設備に悪影響を及ぼす。
●熱により、ストーブに過度の負担がかかり、電熱量もかさむ。
●サウナルーム内の上・下の温度差が激しすぎて、サウナ浴中には悪寒を覚える。


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